Laravelとは何か?その特徴と魅力を解説
Laravelは、PHPという言語で開発されたWebアプリケーション構築用のフレームワークです。
以下のような特徴を備えており、開発者に大変人気があります。
- MVCアーキテクチャによる開発効率の向上
- 依存性の注入(DI)による柔軟性の確保
- ORMを使ったデータベース操作の簡略化
- 認証機能などのセキュリティ面の充実
これらの機能を活かすことで、エンジニアはスピーディかつ容易にアプリケーション開発を進められるのです。
ちなみに、CMSとして著名なWordPressもPHPで作られています。
適切な設定を施せば、WordPressとLaravelを同一サーバー内で併用することも可能。
企業サイトとWebアプリを連携させるケースなどで役立つでしょう。
Laravelをデプロイできるサーバーの種類
プログラムをサーバー上で稼働させることを「デプロイ」と呼びます。
Laravelをデプロイ可能なサーバーには、主に以下の種類があります。
1. PaaS(Platform as a Service)
PaaSとは、アプリケーションを実行するための環境のみを提供するクラウドサービス。
プログラムをアップロードするだけで動作します。サーバー管理は不要ですが、導入に高度な知識が求められる場合があります。
2. IaaS(Infrastructure as a Service)
IaaSは、仮想サーバーをレンタルできるサービスの一種です。
CPU、メモリ、ストレージなどを自由に選択でき、サーバースペックのカスタマイズ性に優れています。
また、時間単位の課金形態を取るため、一時的なスケールアップ・アウトにも対応可能です。
3. VPS(Virtual Private Server)
VPSもIaaSと同様、仮想サーバーを利用できるサービスですが、月額料金制が一般的で、あらかじめ用意された数種類のスペックから選ぶ形式です。
IaaSよりリーズナブルな価格設定なので、常時稼働させるサーバーに適しています。
4. 専用サーバー
専用サーバーは、物理的に独立したサーバー機器をレンタルするサービスです。
VPSに似ていますが、リソースが占有されるため、高い安定性と機密性が保証されます。
ただし、費用面では割高になります。
レンタルサーバーでLaravelは使える?VPSとの違いを理解しよう
一般的なレンタルサーバー(共用サーバー)の多くは、WordPressなどの限定的なアプリケーションのみを実行するように設計されており、独自プログラムのインストールには制限があります。
したがって、たとえWordPressが利用可能であっても、Laravelをデプロイできるとは限りません。
一方、VPSやクラウドサーバーでは、CPU・メモリ・ストレージといったリソースが契約者ごとに確保され、OSを丸ごと利用できるのが特徴です。
そのため、他ユーザーの影響を受けることなく、Laravelをはじめとする任意のソフトウェアを自由にインストール・実行できます。
ただし、VPSではセキュリティ対策やOSのアップデートなどをユーザー自身で行う必要があるため、適切な管理を怠るとリスクが高まります。
Laravelアプリへの攻撃や乗っ取りを防ぐためにも、セキュリティ面には細心の注意を払いましょう。
Laravelに最適なVPSの選び方とおすすめ5社を比較
Laravelの動作に必要なサーバースペックに明確な基準はありませんが、アプリケーションが大規模になるほど多くのCPUとメモリを消費します。
さらに、ユーザー数の増加に応じて、より高性能なマシンが要求されるでしょう。
まずは手元のPCでプログラムを動かし、要求スペックの目安を掴むことから始めましょう。
ここからは、Laravelの動作に好適なVPS5社の特徴を見ていきます。
1. エックスサーバーVPS
エックスサーバーVPSは、No.1のシェアとパフォーマンスを誇る人気のサービスです。
高速なNVMeストレージを全プランで採用しており、Laravelの快適な動作が期待できます。
とにかくハイスペックなVPSをお求めの方におすすめです。
2. ConoHa VPS
珍しい時間単位の課金が魅力のConoHa VPS。
開発・テスト用途に便利な一方、長期契約で大幅な割引も適用されるため、本番環境への移行もスムーズです。
ITエンジニアに人気のVPSで、開発者に嬉しい機能も豊富に用意されています。
3. シン・VPS
高コストパフォーマンスを実現した新VPSは、同価格帯の競合他社と比べてもスペックに優れ、最大1.6TBものストレージを備えたプランもあります。
低予算で高性能なVPSを求める方や、将来的な容量拡張を見据えている場合に最適でしょう。
4. さくらVPS
老舗のさくらインターネットが運営するVPSサービスで、安定性とサポートの充実さが売りです。
東京・大阪・石狩の3拠点からデータセンターを選択でき、災害対策用のバックアップ先としても活用できます。
VPS初心者の方やビジネス用途に適しています。
5. AWS Lightsail
大手クラウドサービスAWSのVPSプランであるLightsailは、通常のEC2に比べ、環境構築が容易でコストも抑えられます。
ただし、データ転送量に上限があり、超過分は追加料金の対象となるので注意が必要です。
既にAWSを利用中の企業や、他のAWSサービスとの連携を考えている場合に有効でしょう。
まとめ:Laravelを使うならVPSがおすすめ
Laravelを利用するなら、一般的なレンタルサーバーよりもVPSを選ぶのがベストです。
自分のアプリケーションに合わせて、最適なスペックのマシンを契約しましょう。
中にはエンジニア向けの便利機能を提供しているサービスもあります。
本記事を参考に、個人開発やポートフォリオ制作など、さまざまなシーンでLaravelを活用してみてください。